黒板についてBlackboard・Chalkboard
種類と機能Type
平面黒板・白板
低コストかつサイズが豊富なスタンダードタイプ
曲面黒板・白板
左右両側からの採光等による板面の見えにくさを防ぐ
半曲面黒板・白板
片側からの採光等による板面の見えにくさを防ぐ
1枚スライダー黒板(昇降黒板)
書く人の背丈に合わせ上下位置を変えることができ、板面を上に移動させることで遠くの人からも見やすい
2枚スライダー黒板・白板
書く人の背丈に合わせ上下位置を変えることができ、板面を上に移動させることで遠くの人からも見やすい
引分黒板
黒板/白板で組合せたり、固定部(内部)にスクリーンやミラーを設置できる
良い黒板の3条件(書きやすく・見やすく・消しやすい)Good board
1.書きやすい!
使用する人にとって「書きやすさ」は、大切な条件の一つです。 チョークがすべりすぎたり、余分な力を必要とするようでは、良い黒板と はいえません。 適度な粗さは、光沢を防ぐためばかりではなく、書きやすさのためにも必要です。
2.見やすい!
書かれた文字をくっきりと浮かび上がらせ、光らない、ということが見やすい黒板の条件です。そして、「見やすさ」の中には、「目を疲れさせない・不快感を与えない」という大切な条件も含まれます。黒板の色や材質も大きな要素ですが、採光・照明・チョークの色・黒板の年数などでも大きく左右されますので、見やすくするための環境づくりも大切です。
文字の見やすさは、さまざまな条件により大きく左右されます。
- 視力0.3の人は
白いチョークを使い、黒板の正面7mの位置にいて、十画の漢字を見た場合、250ルクスの明るさだと、5cm以上、100ルクスの明るさでは7cmいじょうの文字の大きさが識別可能な範囲という平均データです。ひらがな・数字・英字はこれよりも20%小さくしても見えますから、常に7cm以上の大きさで書くように心掛ければ、すべての生徒が「よく見える」ようになります。
- 角度による見え方の違い
生徒の座っている位置によって、見えやすさ・見にくさがありますが、通常の教室では充分に見えることが確かめられています。暗めの色で鮮やかさが少ない黒板文字を読みとりやすく、チョークの色との明るさの差が多い程、目も疲れません。
- チョークの色について
暗めの色で鮮やかさが少ない黒板文字を読みとりやすく、チョークの色との明るさの差が多い程、目も疲れません。現在、最も多く使われているダーク・グリーンの黒板は、白・黄のチョークが一番見えやすく、このあと赤・茶・青の順になります。白と黄はほとんど差がなく、時には黄のほうが見えやすい場合があります。また黒板から遠く離れると茶より青のほうが見えやすくなります。色チョークを上手に使い変化を与えると、理解しやすくなり、また学習意欲を高めます。しかしノートに写す側は鉛筆一色で書くことが多く、あとでノートを見たときかえって分かりにくくなることもありますので、色チョークを多様しすぎてもいけません。色チョークは状況に応じて上手に使い分けてください。
- 黒板の上手な使い方
表面はいつも清潔にしておくということも上手な使い方の一つだとおもいます。きれいな板面に接することは、先生ご自身が感じのいいものですし、見る方、生徒の側にも学習効果をはじめ、多々影響することも大きいと思います。清潔に保つ方法としては、黒板の取り扱い説明書の「黒板を清潔に保つためのQ&A」を参考にしてください。
3.消しやすい!
手軽くきれいに消せることも、良い黒板の大切な条件です。 きれいに消せない黒板は、文字を見えにくくします。この条件として、表面の粗さや静電気発生のため消しにくいこともあります。また黒板消しが早く損耗するしないも判定の要素と言えなくもありません。
白板・ホーローの取り扱いHandling
ほうろう白板面の日常のお手入れ方法
- ボード面は“ホーロー”です。定期的に“水ぶき”をして下さい。
特に光沢度の低い製品はマーカーが消しにくくなりますが、水ぶきで解消します。
但し、水拭きの際に“洗剤”(酸性、アルカリ性・中性を問わず)は使用しないで下さい。
- 常にイレーザーや粉受部に付いたマーカーの粉を取り除き、清潔に保って下さい。
- かすれたマーカーは、消えにくくなりますので、早めに新品と交換して下さい。
- イレーザーは水洗いできますが、マーカー粉の付着が著しい物は早めに新品と交換して下さい。
ほうろう白板面の主な禁止事項と注意事項
- ボード面に強い衝撃を与えないで下さい。
ボード面にホーロー剥離・割れ・折れ・凹み等が発生すると復元できません。
- ボード面に傷をつけないで下さい。
画鋲・釘・ビン・カッター等を使用しないで下さい。強力な磁石も要注意です。
- ボード面になるべく手を触れないようにして下さい。
手の油分が付着すると、書き消しがしにくくなる場合があります。
- ボード面に異物が付着しないようにして下さい。
セロテープ・両面テープ等の粘着材、飲食物が付くと復元できない場合があります。
- ホワイトボード用マーカー以外の筆記具は使用できません。
ホワイトボード用以外のマーカー、マジック・サインペン・クレヨン等は使用できません。
- ボード面とマーカーには相性があります。
マーカーのメーカー・種類・品質・製造方法等により消しにくい場合があります。
黒板の取り扱いOutline
新しい黒板の使い方
新しい黒板の黒板面は、チョークとなじませることが必要です。チョークと馴染んでいない黒板面は、チョークの文字が消えにくく残ることがあります。
- 白色のチョークを横に寝かせて、黒板面にチョークの粉をこすり付けて下さい。
- 黒板消しで黒板面全体を一様に拭いて、チョークの粉を落として下さい。
- 更に一度「水拭き」をして頂くと、滑らかになり易くなります。(研出し黒板は除く)
水拭きの要領は、下記の「日常のお手入れ方法」を参照して下さい
日常のお手入れ方法
- 常に黒板消しと粉受部に付いたチョークの粉を取り除き、清潔に保って下さい。
- 黒板面全体をきれいな黒板消しで拭いてチョークの粉を落として下さい。
- 固く絞ったきれいな濡れ布で黒板面を水拭きして下さい。
- 乾いたきれいで柔らかな布で黒板面の水分を拭き取って下さい。
研ぎ出し黒板は、水拭きしないで下さい。
水拭きの際、洗剤(酸性・アルカリ性・中性を問わず)を使用しないで下さい。
主な禁止事項と注意事項
- 黒板面に強い衝撃を与えないで下さい。黒板面に塗装剥がれ・折れ・凹み等が発生すると復元できません。
- 黒板面に傷をつけないで下さい。画鋲・釘・ビン・カッター・「破れた黒板消し」等を使用しないで下さい。
- 黒板面に手を触れないで下さい。手の油分を付着させないで下さい。触れた場合は板面をすぐ水拭きして下さい。
- 黒板面に異物が付着しないようにして下さい。
例) セロテープ/両面テープ等の粘着材/濡れたチョーク/濡れた黒板消し
- チョーク以外の筆記具は使用できません。
例) ホワイトボード用マーカー/マジック/サインペン/ボールペン/クレヨン/色鉛筆
- 黒板面とチョークとは相性があります。チョークのメーカー・種類・品質・製造方法等により消去しにくい場合があります。
※詳しくは、営業担当者又は鋼板メーカー担当者にお問い合わせ下さい。